天の川のほとりで星空散歩 - 星雲星団を楽しみましょう
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馬頭星雲(IC434)の ハッブルパレット色って難しい 26/03/09 20:39
Babyelf
実は、ここしばらく 馬頭星雲のSHO写真の処理頑張ってました。

 SHO撮影は、今年1月が初めてです。どの散光星雲が良いかわからないまま「午年だし~」という安易な考えて馬頭星雲を撮影しました。当然、処理の仕方も分からずSHOをそのままRGBに割り付けて画像処理を進めてみました。そしたら、Hα領域が強くて当たり前のように 緑の草原を駆ける馬が出てきちゃうんです。当初は、カラーシフトで対応してみたり、諦めて緑のまま分子雲を強調してみたりしました。まあ、それはそれで嫌じゃなかったのですが、やはりハッブルパレット色にしたいじゃないですか。その後何度も処理トライしても満足いくハッブルパレット色に仕上がらず放置してました。海外サイトのハッブルパレットで撮影された馬頭性の写真を参考にしながら、いろいろ頑張ったのですが、これ以上は無理ということで頑張った画像をアップしちゃいます。青い星雲(OⅢ)の部分が少なく、全体的に赤っぽい仕上がりでマゼンダ色も残ってますが、まあこんなもんかな~。






<撮影条件>
 撮影日と場所:
  Jan14 鳥取県西伯郡大山町
  Jan18 鳥取県西伯郡伯耆町

 鏡筒:ε130D
 赤道儀:AXD
 カメラ:ASI2600mm Air
 フィルター:ANTLIA 4.5nm EDGE (SHO)
 露出条件: 計380分(SⅡ 300s×26枚、Hα 300s×16枚、OⅢ 300s×34枚)

<画像処理>

 ※ 今回は、色調整に関係する Pixel Math と Narrowband normalizationのところをいろいろ勉強してみました。

◇Siril
1. Stack ---- SHOそれぞれ実施
2, RGB Composite ---- SHO画像の位置合わせして再度SHOに分離
3. Pixel Math   ---- ハッブルパレット色に近い色で合成
    今回いろいろな組み合わせで試しましたが、最終的には下記条件を採用。
      R: SⅡ
      G: 0.5×SⅡ+0.5×Hα
      B: OⅢ
 4. StarNet++  ---- 星画像分離


◇SAS Pro

 GraXpert(Denoise) ⇒ CosmicClarity
   ①輝部分:強度0.5 ⇒ Non-Stella Onlyで強度 0.2(弱く輪郭を強くする)
   ②背景~星雲:強度1.0 ⇒ 無し(滑らかさ優先)
 Narrowband Normalization
 SⅡを1.4倍、OⅢを1.7倍に強調


◇Affinity Photoで全体調整
 レイヤー構成(上から)
  ★ StarNet++で分離した星画像
  ① 輝度マスクで特に明るい部分を限定してマスク追加
  ② 滑らかさと黒つぶれを注意しなら


前回アップした写真との比較です。馬頭星雲のSHOの色って難しくて何が正しいか分からなくなってきました(-_-;)





1stの元ブログ記事
2ndの元ブログ記事



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SASProでCosmic Clarity が動かなくなったけど解決しました 26/03/03 14:51
Babyelf
ver.1.8.4以降の SASPro(Seti Astro Suite Pro)には、CosmicClarityが一緒に入ってますが、インストール後に動かなくなってしまいました。頻繁にバージョンアップするし、そのうち直るかな~と放置してたんです。必要な場合は、Cosmic Clarity単独で動作させて使えるし(素晴らしい)。そうは言ってもバージョンアップでなかなか直らないようですので重い腰を上げてCopirot君に相談しながら動くようにしました。

皆さんが同様のトラブルにあった時に、もしかしたら使えるかもしれないのでメモとして残しておきます。だって、SASPro (Seti Astro Suite Pro) 本当に日本語のサイトが無いので、困っても助けてくれる人もいないし~。あれっ。このページ必要な人も居ないってこと? まあ、いっか。後から誰もついてこない先駆者として頑張ります(笑)

ご使用されている環境によっては、エラーの内容も違うかもしれませんので、私の使用環境を書いておきます。古いPCですが、働いて働いて働いて・・・・もらいます。。

 OS:Windows10
 PC:Intel Core i7 7700K
 Graphic Card:NVIDIA GeForce GTX 1050Ti

■ 実際に発生したエラーコードは忘れてしまいましたが、下記の個所を対応することで動きました。

① Python のバージョンをPython 3.12.x に戻す。https://www.python.org/downloads/
  最新(3.14)を入れとけば、使えるものと思ってましたが、ダメでした。
  もしかしたら、②を実施すれば、これは要らないかも。

②ランタイムの入れ直し
 ・下記フォルダー内の py312 フォルダーを削除
  C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\SASpro\runtime
   ※(ユーザー名)は、ご自分のPCの名前を入れてください。
   ※AppDataは、隠しフォルダーです。
    見えない方は、フォルダーの表示→隠しファイルにチェックしてください。

 ・SAS Proを再起動すると自動的に必要なファイルが再インストールされる
    
  ⇒ 私の場合、次なるエラー「VenuのScriptsが動いてない」が発生。③へ・・・・・。

③venv Scriptsを無理やり実行
・下記フォルダーを開くいて、アドレスをコピー
  C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\SASpro\runtime\py312\venv\Scripts
 ・コマンドラインを開く(Windows左クリック⇒ファイル名を指定して実行⇒cmd と書いてOK)
 ・コマンドラインを開いてディレクトリーに移動
  cd C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\SASpro\runtime\py312\venv\Scripts
 ・有効化(Activate)
  activateと入力してEnterを押すと、アクティベート開始。

 
■ 実際の動作結果です





CosmicClarityの効果を十分確認できますね。ただ強くかけ過ぎると背景ノイズが大きくなるようですので、摘要画像毎にPSFの値とAmmount(適用量)については検討が必要ですね。

まあ、無事に動くようになって良かった良かった。




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おとめ座銀河団(マルカリアンの銀河鎖) 26/03/01 12:20
Babyelf
春になるとどうしても撮りたくなるのが、「マルカリアンの銀河鎖」これ見てると、人間が住んでる天の川銀河も宇宙の中ではちっちゃいな~って思っちゃいます。こんなに沢山の銀河が有れば、きっと宇宙人もいるはずって思っちゃいます。


1)写真のお話の前にマルカリアンの鎖についてcopirot君が調べてくれた内容抜粋を載せときます

・おとめ座銀河団の中心付近に位置する、銀河が滑らかに連なる
・地球から見ると、複数の銀河が弧を描くように並んで見える
・距離は約 50–55 百万光年で近くのおとめ座銀河団の一部
・名前の由来は天文学者ベンジャミン・マルカリアン
 1960年代、これらの銀河が共通の運動をしていることを発見したことから命名






2)今回、ε130Dで撮影してますが、この望遠鏡を購入した動機が、「マルカリアンを綺麗に撮る為」だったんです。ただ、一度も満足いくレベルの銀河を撮れたこと無いんですよね~。ということで 挑戦してみました。

あいにく少し靄がかかっていましたが、何とか撮影を続けることは出来ました。


<撮影条件>
 撮影日と場所:2月13日 鳥取県西伯郡大山町
 鏡筒:ε130D
 赤道儀:AXD
 カメラ:ASI2600mm Air  
 フィルター:LPRN(光害カット)
 露出条件:計330分(LPRNで 5分×66枚) ※これだけだと白黒画像になります。
 画像処理:Siril (Stack、GraXpert、AutoBGE, Sternet++)
 PhotoShop: ガンマ、色調整、星/銀河/背景を結合、※色付け画像追加 合成。

※ このままだと白黒画像なので、昔Nikon D90に 古~い AIニコール180mmを付けて撮影した
 カラー画像で色付けしてます。






上の写真では、星がいっぱいで銀河と区別しにくいので星を消してみました。
小さくて薄く見えてるのを含めて皆な遠~い銀河です!



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季節外れのクリスマスツリー 26/02/27 21:10
Babyelf
2月20日に撮影した クリスマスツリー星団(SH2-273,NGC 2264)です。クリスマスに使う「もみの木」は、紅葉しないはずですが、SHO撮影したツリーは 黄色~赤に色づいて、まるで紅葉してるみたいですね。

この星団は、いっかくじゅう座(冬の大三角の中辺り)に有りますので、もうそろそろ撮影シイズンも終わりです。

ツリーの先端には、星飾りならぬ コーン星雲が有ります。コーン星雲って言ってもトウモロコシとかとんがりコーンとかからきてるわけじゃないですよ。三角コーンとかアイスクリーム・コーンとかで使われる円錐っていう意味です。(ジャイア〇トコーンは、トウモロコシのコーンだって。紛らわしい。)

じゃあ、もみの木の先端に有った星は何処行っちゃったんでしょう。よ~く見てください。左上の方に明るい彗星みたいな塊、コーンの中身?みたいなのが有りますね。これ、ハッブルの変光星雲と呼ばれる明るさや形が短い期間で変わる特殊な反射星雲なんです。今星雲と形似てるけど、関係ないんですって。

私も画像処理するまで、こんな近くに有るの気づかず、画像処理しているところになんか変なのが有るって思い確認したらハッブルの変光星雲だった感じです。 いや~。撮影時に気づいてたら、もう少し内側に入れて綺麗な構図にできたのにな~。残念。

この領域には、他に「狐の毛皮星雲」って呼ばれるもふもふした領域も有りますので拡大して探してみてください。




(下が北)


撮影日: 2026年2月20日
撮影場所:鳥取県西伯郡大山町
鏡筒:ε130D
赤道儀:AM7
カメラ:ASI2600mm Air
フィルター:SHO撮影 ANTLIA 4.5nm EDGE
露出条件:計185分(SⅡ 300s×12枚、Hα 300s×13枚、OⅢ 300s×12枚)

■画像処理:
□PreProcessing
- 画像スタック: Siril
- SHOの位置合わせ:Siril RGB Composit⇒3色再分離
- 色割り当て: PixelMath(ピクセル演算)
  今は、こんな割合で入れてみました。
    R:1.0*Sii + 0.2*Ha
    G:0.15*Sii + 0.8*Ha + 0.15*Oiii
    B:0.10*Ha + 1.0*Oii
- GraXpertでグラデーション微修正
- 星と星雲の分離 : StarNet++
- ノイズ除去: GraXpert で3水準準備 (輝星雲用、他星雲用、背景用)
ー シャープ化: CosmicClarity、星雲部分の二つに適用
  Non-Stella only
  Non-Stella amount は、Defaultの0.5は強すぎて構造壊れるので 0.2。
- SAP Proの統計ストレッチで非線形化。Tiff画像で保存。

□全体調整
 Afinity Photo
 - 下から [①背景画像]、[②他星雲画像]、[③輝星雲画像]をレイヤーで被せる(標準)。
 - ②③は、輝度マスクで表示領域を制限する。領域制限したものはそれぞれグルーピング化しておく。
 - 全体に対して、レベル、CR、カーブ、HSL、、アンシャープネスマスク等、必要な処理を行い作品にする。


少し、使い方が分かってきました。もっと良い方法が有れば教えてください。



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冬のわし星雲(IC2177, かもめ星雲) 26/02/24 20:33
Babyelf
2月13日と16日の二夜にかけて、IC2177をSHOナローバンドで撮影してみました。

IC2177は、日本では「冬のわし星雲」、海外では「かもめ星雲」と呼ばれるおおいぬ座といっかくじゅう座の間にある散光星雲です。日本で わざわざ「冬の」と付けてるのは、夏にも「わし星雲(M16)」が有るからです。昔、「あれっ。わし?」って混乱したことが有ります。ということで、これからは「かもめ星雲」って呼びましょう。

撮影した二夜は、風はそれほど吹いてませんでしたが 両方とも凄く寒い中での撮影になりました。


ナローバンド撮影は、今回で2回目になります。前回の馬頭星雲は、デジカメで写せなかった細かな模様が写せるということに感動してあぶりだしを頑張ってましたが、想定しているような色にはなりませんでした。今回は、正しく?綺麗なハッブルバレットの色を目指して色のチョイスを心がけて処理してみました。


カモメ星雲は冬の星雲ということもあり、春にさしかかる今の時期、一晩では、十分な撮影時間を確保することが出来ません。その為、2夜での撮影を行いました。多少霞のかかる時間も有りましたが、それなりの時間を確保できました。

翌日は、パソコンの前に一日中座って Chat GPT 君やCopirot君に相談。
Siril, Seti Astro Suite Pro, Affinity Photoの使い方や最適な対策を教えてもらいながら仕上げてみました。 その甲斐あって何とか自分の期待に近い色になりました。まあ、自己満足です.......。

一日中、パソコンと睨めっこしてたおかけで、なんとかソフトの使い方、色や解像間とノイズのバランス調整方法等の使い方が分かってきました。爺さん手前の手習い。ちっと進歩です。






撮影日: 2026年2月13日、16日
撮影場所:鳥取県西伯郡大山町
鏡筒:ε130D
赤道儀;AXD
カメラ:ASI2600mm Air
フィルター:SHO ANTLIA 4.5nm EDGE
露出条件: 
 計280分(SⅡ 300s×18枚、Hα 300s×18枚、OⅢ 300s×20枚)

画像処理:
1. PreProcessing(線形画像)
 - 画像スタック: Siril
 - 色割り当て: PixelMath(ピクセル演算)
 - GraXpertでグラデーション補正
 - 星と星雲の分離 : StarNet++
 - Denoise、Sharp:
  GraXpertとCosmicClarityで3水準の画像を準備
   a) 輝いている星雲領域
   b) その他の星雲領域
   c) 背景領域

2. Affinity Photo(非線形画像)
  a)b)c) 3種類のFits画像を読み込んでそれぞれに輝度マスクを設定。
  階調、色、Noise消しや若干の強調処理を行って仕上げました。


---------------------
■ ソフト設定の覚書
(あくまでも今回の設定ですので、対象や写真によって最適な値は違うと思います。)

□GraXpert(Denoising)
Select Model3.02
 Strength
   a)0.4 明部は、ボケを許容しない。
   b)0.6 中間階調は、滑らかさ優先。
   c)1.0 背景部は、精細度不要。滑らかさ優先。※それでも十分な模様は見えてます。

□CosmicClarity(Sharpenin)
 ✓Non-Stellar Only: 予め、星はStarNet++で分離している為。
 ✓Use GPU
✓Clear input directory

Non-Setllar Amount :
 Defaultは0.5ですが、そのままだと強すぎて背景の滑らかさを壊してしまい、せっかくのGraXpertのDenoiseが台無しになったので、0.2を選択しました。

Non-Stellar Strength :
 取り合えず、Default 3のまま使用しました。


頑張って、自分なりのワークフロー作ります。



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