星の写真、フリーソフトで処理したい(その1) | 15/07/24 19:52 Babyelf |
梅雨、やっと明けましたね。でも次なる台風が~~~。こんな日は、パソコンでお宝探しです。で、何を探していたかというと綺麗な天体写真の加工に使えるフリーソフトです。 私が天文再開してもう少しで2年になりましす。まだまだ、デジタル画像処理の勉強中で諸先輩方の写真には到底届きまっせんが、昔、フィルム撮影でとても手が出なかった星雲星団の画像処理(炙り出し作業)や星夜写真を楽しんでます。私のUpしている画像は、有名な有料ソフト(ステライメージやPhotoShop)を使用しているのが殆どです。でもこれらの有料ソフトによる画像処理は、天文始めたばかりの方が手を出すには、ちょっと敷居が高いですよね~。ということで、私の画像処理の一番大事な部分だけでもフリーソフトだけで処理出来ないかな~と思ってました。もちろん、画像の質は妥協せず、お手軽に・・・。 まづ、私の行っている星の画像処理の手順は、今のところ下記が基本になっています(正しいかどうかが分からないのですが・・・・)。 1.画像のコンポジット(Light画像、Dark画像、Flat画像) 2.レベル調整 3.周辺減光、カブリ補正 4.トーンカーブ 5.スターシャープ 6.ネブラスムース 7.バックグラウンドスムース 8.星マスクっぽい処理(調整レイヤー) このうち、星の写真を綺麗に仕上げる為の一番大事な部分は、最初の部分1.~4.だと思います。この部分の処理を間違えると貴重なデーターの情報が近くの違う値に置き換えられてしまったり消えてしまったりして、5.~8.をいくら頑張ってもザラザラな絵になったり、星の色が無くなって白黒画像みたいになってしまったりします。ということで、1.~4.の基本的な部分を出来るだけ多くの階調数を扱えるフリーソフトで処理したいと思って探しました。 ◆For 1. ⇒ DSS(Deep Star Stacker、2015年7月20日時点の最新バージョンは、3.3.4) ※ rar形式で圧縮されているので、Lhaplus等で解凍してください 天文の画像処理を行っている方の間では有名なフリーソフト。非常に強力なコンポジット(0.1画素単位で自動位置合わせ)が可能で、各色16bit(48bit)の処理(もしかしたら、各色32bit(96bit)かな~)が出来、保存は、Tiff 各色32bit(96bit)やFits形式(ステライメージで使用)を選択できます。 今回は、ステライメージ以外のソフトで処理する為、各色32bit Tiff Rationalを選択してください。ただ、この32Bit Tiff Rational形式の画像、階調は豊で良いのですが、通常の画像処理ソフトでは開くことさえできません。 どうしたものかな~といろいろ探していましたが、とうとう見つけました。RawTherapeeというソフトです(知っている方もいるのかもしてませんが・・・・・)。 ◆For 2. 3. 4. ⇒ RawTherapee (2015年7月20日時点の最新バージョンは、4.2.238) 本来は、Raw現像を行う為のソフトで、カメラの元画像(各色12~16bitのカメラ内で処理していない画像)を読み込んで綺麗に仕上げる為のソフトです。今回は、この高い階調を扱える特徴と様々な補正機能を生かして、「2.レベル調整」「3.周辺減、「カブリ補正」「4.トーンカーブ」 の部分を処理できることが分かりましたので使用させていただくことにしました。ビックリするぐらい優れたソフトです。もちろんTiff32bitも読み込めます。処理が終了したらBMP形式(各色8bit)で保存してください。そうすればお好きな画像処理ソフトで追加の加工が行えます。 ◆For 5. 6. 7. 8. ⇒ GIMP,Krita,Paint.net等 ※ フリーの画像処理ソフトの例です ◆DSSとRawTherapeeの使い方については、後日改めて纏めます。まづはインストール・使ってみてください。 ◆お約束の言葉 上記ソフトを使用したことによる不具合・破損・データ損失等が起こった場合も当方では責任を負えませんので、自己責任でご使用ください(^^♪ クリックいただけると励みになります。 |