2014年10月8日の皆既月食 | 15/05/16 12:06 babyelf |
2014年10月8日、皆既月蝕が有りましたね。皆さんのお住いの地域では見えましたでしょうか? 関東の南側はあまり良くなかったようですが、東京都内では見えていたようです。私は、事前の雨雲の予測(GPV)で良さそうな富士山富士宮口5合目に行きました。部分月食中は、比較的良好だったのですが、肝心の皆既月食中は、なかなか晴れてくれませんでした。それでも数秒~数十秒の隙間で何枚か撮影することが出来ましたので写真をアップします。 月食は、月と太陽の間に地球が入り込んだ時、地球の影が月に出来る現象です。月食中でも地球の周りの薄い大気で回り込んだ光で月が映し出されるため、幻想的な赤い色になります。この色は、地球の影の真ん中に入ると暗くなります。また、非常に大きな火山噴火が有るとさらに深い赤になったりするようです。 これは、赤道儀を恒星のスピードでガイド(上が北側)した場合の見え方を再現したものです。月が地球の影の中をゆっくり右から左に抜けていく様子がわかります。これを重ね合わせると月をスクリーンにした地球の影が表れてきます。地球の影が半円状に見えると思います。この画像を使って、壁紙作ってみました。右クリックしてダウンロード、壁紙/背景に設定を選択してください。 - XGA(1024×768)用 - WXGA(1366×768)用 - FHD(1920×1080)用 今回の月食(2014年10月8日)だけだと地球の影の上半分しか見えず地球の影の形が分かり難いですが、前回の皆既月食(2011年12月10日)の影と合体させるとちょうど丸い地球の形が浮かび上がってきます。地球の直径が12,742kmで 月の直径が3,470kmですので、約3.7倍。だいたいそんな感じに見えますね。 この写真は、皆既終了直後の部分食の写真です。この写真の左側、明るい部分と皆既部分の境界に青い部分が見えると思います。これは、「ブルーベルト」や「ターコイズフリンジ」と呼ばれている現象で太陽の光が地球の周囲の成層圏のオゾン層を通過した結果として青っぽくなるんだそうです。私はこれまで、月食は、「真っ赤な月」と思い込んでいましたが、いろんな色が含まれているんですね。 次回は、今から半年後の2015年4月4日 20時54分~21時06分の15分間で今回よりは短いものですが、時間的には非常に見やすいので、今回見れなかった方は、ぜひ見てください。 2015年4月の月食は見るぞって決意したらクリック |