天の川のほとりで星空散歩 - 星雲星団を楽しみましょう
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皆既月食と天王星食 (2022年11月8日)


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月を食べちゃう地球の影


コスパ最高 Tamron 15-30mm F2.8 で 秋から冬の天の川


火球がバーナドループ横を通過。流星痕まで残ってるし・・・・・


テントの向こうに冬の夜空(大三角形、冬の天の川)


皆既月食 太陽から見たらきっと。2018.1.31


ガリバー王国跡地駐車場、オリオン座と富士山









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Virtual Dubでタイムラプスを作ろう15/07/26 20:46
Babyelf
 今回は、前回アップした「天の川と飛行機のタイムラプス」を例に動画の処理方法についてまとめましたのでご参考までにどうぞ。

 タイムラプスは、インターバル撮影の出来るレリーズと三脚だけ、特別な機材が要らないのでお手軽な撮影方法です。また、タイムラプスの醍醐味は、時間と共に変化する空の色や動きです。雲の流れ、空の色(夕焼けや月の明かり)、流れ星、車のサーチライトで照らし出された山の木々、飛行機や人工衛星等も出来上がった作品に華を添えてくれます。あまり難しく考える必要は有りませんが、これから作る夜の空や風景の動きをイメージしながら構図を選んだりストーリーを考えたり結構奥が深く面白い分野だと思います。一度セットしてしまえば、星雲を撮影している横で勝手に撮影してくれるのも、お手軽でいい感じです。次回は、もっと綺麗に撮影したいです。

 処理方法を書きますと言っても、まだまだタイムラプスの素人。諸先輩方のHPやVIrtual Dubのページを解読・勉強しながら作品にしてます。もっと、こんな処理を加えたら綺麗になるよっていう情報が有りましたら、コメント欄で教えてください。

 今回使用したソフトは、数有る動画編集ソフトの中で、VertualDub(フリーソフト)です。このソフトには、天文画像の動画処理に必要ないろいろな補正機能(フィルター機能)が準備されています。今回の撮影中、頻繁に横切って気になっていた飛行機の軌跡も「afterimage」というフィルターで流れ星っぽい仕上がりになりました。ついでにafterimageの効果で元画像で露光量不足によるノイズも低減されちゃいました(ラッキー)。 では【ソフトの準備】【実際の撮影】【動画の処理】の順番に書いていきます。

【ソフトの準備】
VertualDub(フリーソフト)のインストール
  a.VertualDub(1.10.0)をダウンロードして解凍するだけ。
  b.日本語化パッチ(1.10.0)を本体を解凍したフォルダー内で実行。
   ※ Virsionが違うと動かないので注意。
  c.動画を読み込む為の各種コーデックやプラグインのインストール。
  - Xvid Codec, Divx codec, ffdshowとかを入れると動画の読み込みや圧縮が出来るようになると思います。詳細は、Webで調べてみてください。
  d.各種フィルター(標準フィルターと必要に応じて追加できます。いろいろ探してみてください)
  - Resize: 画面サイズ調整
  - Levels : レベル調整(全体の明るさ・濃度)
  - HSV adjust : 色調整フィルター
  - VirtualDub MSU Smart Sharpen Filter ノイズを抑えつつシャープ。
  - Gradation Curves VirtualDub filter トーンカーブで階調補正
  - Hue/Saturation/Intensity Filter for VirtualDub 色相・彩度・明度補正フィルタ
  - Deflicker Filter for VirtualDub 撮影画像毎の明るさを測定・補正して画面のチラツキを抑えます。
  - Afterimage:光跡を追加、残像効果を追加。流れる星や流星を見やすくしたりできます。
  - The Rotate filter : 画面の回転

【実際の撮影】
◆参考までに撮影条件等を記載します。ソフトの確認用だけならは、雲の流れを撮ってみるのも良いと思います。

  - なるべく明るい(f値の小さい)レンズでできれば解放(f3.5以下)
  - ISO感度は、高め(3200)好感度ノイズは、後の動画処理で消す。
  - 露光時間(星が流れない長さ&十分な露光で)、多少星が流れても問題有りません。
   ・夜間なら20秒固定でいいかな~。
   ・夕方から撮影開始なら、絞り優先AE。暗くなったら20秒位で固定。
  - 撮影枚数と動画時間、20秒位の間隔なら180枚/1時間。30fpsで6秒の動画になります。
  - ホワイトバランス(WB)は、OFF。勝手に調整されると画面がチラツクので。
  - 撮影後の画面チェックは、電池が無くなるのでできればOFFにしましょう。
  - 結露に注意(出来れば、ヒーターを巻く)、途中から曇るとそれは、それで味があっていいかも・・・・
  - インターバルタイマー機能付、レリーズ準備。私は、メーカー互換品を使ってます。




  - ピントは、MFで遠くの街灯か明るい星で合わせ、できればテープで固定。
  - 三脚は、風に煽られないように短めに。

【動画の処理】
  ①撮影した画像を「連番ファイル」で一つのフォルダに入れます。
  ②「ファイル」→ 「ビデオファイルを開く」で1枚目を選択(番号が飛ぶとそこまでしか認識されません)。
  ③「映像」→「フレームレート」→ ソースレート調整を「変更する」に設定 → 30fps 、OK
  ④「映像」→「圧縮」でコーデックを選択してください。
   どれでもかまいませんが、[XviD MPEG-4],[X264vfw],[ffdshow Video Codec]等。
  ⑤「映像」→「フィルター」→「追加」
    ※ 下記の他にもいろいろ有ります。順番に注意してください。
    ・[gradation curves] →「Show Preview」:適当な時間の画像を使ってトーン調整。
    ※ 色合わせの為には、Processing を「RGB+R/G/B」に設定。
    ・[deflicker] :画面のちらつきを抑える。デフォルトのまま
    ・[resize] : 動画のサイズを決める。大きすぎても仕方がないので、(○○○○ × 768)ぐらい?
  ⑥「ファイル」→「名前を付けて保存」で開始されます。

こんな感じかと思います。では、参考になれば幸いです。このページを見てうまく行ったら、You Tubeにアップして、HPのアドレスにURLを記入しておいてください。



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コメント(4)  7/29 6:19

天の川と飛行機の軌跡のタイムラプス! 15/08/11 13:06
Babyelf
7月10日(金)の夜、富士山の太郎坊五合目の駐車場で星見しました。

当日の撮影予定は、「天の川のタイムラプス(微速度撮影)」と「チューリップ星雲(Sh2-101)」。まづは、「天の川のタイムラプス」を処理してYou Tubeにアップしました「写真をクリック」。PCで再生する場合は、画像右下の歯車マークをクリックして480px以上に設定してご覧ください。




撮影中、飛行機や人工衛星がひっきりなしに飛んでいて嫌な感じだな~と思ってましたが、処理してみるとまるで流れ星のようなアクセントになって結構いい感じの仕上がりになりました。その中に3つ本当の流れ星も混ざってます。殆ど見えませんが・・・・・。

【今回の撮影条件】
カメラ : Nkon D90
レンズ : Sigma 15mm × f3.3
ISO : 2000 ※露出不足。ISO3200ぐらいまで上げるべきでした。ちょっと反省。
露出時間:15秒
撮影枚数:約900枚 ※電池が無くなってしまい終了。月が登って空が青くなるまでもう少し頑張ってほしかったな~。次回は、外部電電にしようと思います。
保存形式:JPG、高画質

 タイムラプスは、インターバル撮影の出来るレリーズと三脚だけ、特別な機材が要らないのでお手軽ですね~。これからも続けていきたいと思います。



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ペリカン星雲(IC5067)から メキシコ湾付近 - 富士山須走口五合目でリベンジ観測15/06/29 19:46
Babyelf
 先日、6月19日(金)の観測は、薄明が始まる直前まで雲が残ってしまい、惜しくも星雲星団の撮影は出来ませんでした(綺麗な天の川が見えたのは、良かったのですが・・・・)。このままでは、仕事に支障をきたすので、二日後、6月21日(日)の夜、仕方なく?? リベンジ観測(富士山須走口五合目)を決行しました。

 当日、現地に早めに到着して車の中で一眠り。20時ぐらいに一瞬晴れ間が見えましたが、また直ぐに曇がかかってしまうよな天気で大丈夫かな~と考えながらさらに もうひと眠り ”すやすや”。 しばらくすると、同業者の方々の声、「晴れてきた~。ベガが見える。あっ、北極星も見える」。 私もさっそく、赤道儀に鏡筒を載せて、当初の予定通り地平線に近い、南の星雲星団(エビ星雲、出目金星雲)を撮影開始。
 ただ、撮影開始が0時を回ってしまったので、さそり座に有る「エビ星雲」は4枚撮影したところで山の向こうに消え(内一枚は、人工衛星が上を通過、あ~)、「出目金星雲」も低い位置での撮影になってしまいました。2頭を追うものは・・・ですね。時間も限られているので、南の星雲撮影を諦め、白鳥座にある「ペリカン星雲(IC5067)と 北アメリカ星雲のメキシコ湾付近」の撮影しました。



写真は、こんな感じです。


 
【撮影条件】
 鏡筒   : タカハシ ε130D
 カメラ  : Canon EOS Kiss X4
 赤道儀 : Skywatcher AZ-EQ6GT
 ISO  :1600
 露光時間 : 360秒×8枚
 画像処理 : DSS、ステライメージ、Photoshop5.5

 APS-Cサイズだと、北アメリカ星雲全体は入らないようです。それから、ペリカン星雲は、北アメリカ星雲よりも暗く、画像処理時にペリカンの模様を明るくすると北アメリカ星雲が真っ白く飛んでしまいます。ちょっと画像処理に苦戦中。うまく処理出来たら画像更新予定です。

 同日撮影した「エビ星雲」と「出目金星雲」は、後日ゆっくり画像処理します。



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コメント(2)  6/30 11:14

夏の天の川 「カシオペア座」 「夏の大三角」 「いて座、さそり座」 付近15/06/24 22:32
Babyelf
 一つ前のブログ記事の続きです。先週金曜日、富士宮口五合目で撮影した夏の天の川の名所?、3カ所「カシオペア座付近」「夏の大三角形付近」「いて座、さそり座付近」です。三者三様、同じ天の川でも違った表情を見せてくれますね。
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 当日は、雲が多く明け方2時頃に諦めて望遠鏡の片付けを行いました。でも有るんですよね~。片づけた後に晴れること。 今回はまさにそれ。赤道儀でのガイド撮影を諦め、三脚による固定撮影を行いました。ガイド無しで星を点にする為、露光感度を高め(ISO3200)、露光時間を短く(15秒)設定して撮影しました。 それぞれ約10枚ぐらいのコマを撮影してコンポジットしました。ISO3200なので少し画像が粗いですね。でも、星はそれなりに点で天の川も思ったよりも綺麗に写っていたので安心しました。この撮影方法なら、旅先でお手軽に撮影できますね(画像処理には、少し工夫が必要ですが・・・・・)。なんといっても、3枚の写真の合計露出時間、たったの9分です。

カメラ : ニコン D90(改造無)
レンズ : Sigma 24mm F1.8 → F3.3
ISO : 3200
撮影枚数:それぞれ9枚、15枚、11枚


◆さそり座&いて座付近:撮影のタイミングでは、地平線から立ち上る煙のようですね。低いところを通過する雲も思った以上に赴きが有ります。





◆夏の大三角付近:画面左上の星がわし座のアルタイル、右上の星がはくちょう座のデネブ、画面中央下の星が琴座のベガになります。星が多すぎて、星座が分かり難いですが、15秒でも天の川を炙り出すことができたようです。





◆カシオペア座付近:この辺りは、天の川の中が薄い領域なので暗い夜空じゃないと綺麗に写りません。さすがに富士山五合目、肉眼でも良く見えてました。木の直ぐ上に縦に並んだWの文字がカシオペア座です。場所、分かりますか? クリックするとカシオペア座の線が見えます。このエリアは、もう少し露光時間を稼がないと綺麗な色が出ませんね。





◇基本的な画像処理手順
基本的な画像処理手順は、下記の感じです。DSS(Deep star stacker)でコンポジットできるか不安も有りましたが、大丈夫でした。いやーDSS楽だな~。

 1) 撮影画像のコンポジット:DSS(Deep star stacker、フリーソフト、Versionに注意)
 2) ステライメージで、γ調整、色調整、カブリ光補正。
 3) 青ハロ除去:このレンズは、星の周りに青ハロが出るのでViewNX 2で除去しました。
    ※ カメラにバンドルされてるソフトです。
      Nikonのページからダウンロードできるみたい?。
 4) Photo Shop 5.5 で細かなフラット補正と色調整を行ってjpg保存。

⇒ 最初から最後まで、フリーソフト or バンドルソフトだけで綺麗に処理する方法は、後日考えます。



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雲の合間から天の川 ー富士山 富士宮口五合目15/06/23 22:00
Babyelf
 6月19日(金曜日)の夜、友達と一緒に富士山富士宮口五合目に行きました。星雲星団の写真は撮れませんでしたが、綺麗な天の川を見ることが出来て満足です(^^♪
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 当日は、会社を早めに切り上げ、急いで望遠鏡を準備して出発。富士スカイラインは、濃いキリ(雲)で5m先も見えないような状況。急ぐ気持ちとは裏腹に怖くてスピードも出せません(その上、鹿もいるし・・・、ちょっと気を抜くと壁にぶつかりそうだし・・・。怖かった~。 「濃い霧が有るということは、目的地は雲海の上、満点の星空が広がっているに違いない。」と信じて車を走らせました。終点の1Kmぐらい手前で突然、雲が抜けました。お~。 空を見上げると満点の・・・・雲???? あっれ・・・・・・OTL( ;∀;)。 「まあ、GPV予報では23時以降が晴れるという情報だったしな~。待つしかない」とか考えながら、先に到着していた友達と合流。 一通りの機材を準備して少し待ってました。

 相変わらず、はっきりしない天気が続いて望遠鏡の最終調整までする気になれなかったので、どうしようかな~と迷ってたところ、先に来られていた同業者の方がタイムラプスの撮影をされていたので、私も真似させていただくことにしました。

 当日の富士宮口五合目の空はこんな感じです。




 眼下は、とぎれとぎれですが雲海。でもその上にも雲が有ります。高い所に有る雲は、雲海の間から漏れた地上の明かりに照らされて白く光っています。 ただ、さすがに標高が高いだけのことは有りますね(2400m)。雲の隙間から見える夜空の透明度は、いい感じです。 なんか、宇宙船や飛行機の窓から宇宙と地球の境界を見てるみたいなコントラストになりました。これはこれで綺麗かも・・・・・

 その後、タイムラプス動画(←クリック)を撮影。ダイナミックな雲の動きとその隙間からちょっとだけ見える天の川(いて座付近)が面白いです。少しダウンロードに時間がかかるかもしれません。見れない場合は、こちらをクリック(YouTube)してください。

 タイムラプスは、デンシレリーズにお任せして、雲が抜けるまでの間、「夜空の星狩り」さん(いつも偶然、現地で出会います)や「のんびり人生」さん(初めてお会いしました)のところにお邪魔させていただきお話、楽しい時間を過ごさせていただきました。こういう時間もいいですね。

 結局、望遠鏡は北極星を合わせただけで、雲が多すぎて獲物を捕らえることが出来ませんでした。2時30分ぐらいには、今にも雨が降りそうな天気になってしまったので慌てて撤収・・・・とほほ。 ほぼ望遠鏡機材の撤収が完了して一息ついたところで、友達が、一言、「空晴れてるよ」。

見上げると、あっ、満点の星&綺麗な天の川。 え~。今更、望遠鏡は出せないので 広角固定(24mm、ISO3200, 15秒露出×複数)で天の川(カシオペア付近、夏の大三角付近、さそり座付近)を撮影しました。 無改造のカメラでの短時間露光なので、画像処理でどこまで引き出せるかは、不明ですが、頑張って料理してブログにUpします。 色出るかな~。それに、解放F値に近いので、星も大きそうだな~。



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コメント(2)  7/12 14:30

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