Virtual Dubでタイムラプスを作ろう | 15/07/26 20:46 Babyelf |
今回は、前回アップした「天の川と飛行機のタイムラプス」を例に動画の処理方法についてまとめましたのでご参考までにどうぞ。 タイムラプスは、インターバル撮影の出来るレリーズと三脚だけ、特別な機材が要らないのでお手軽な撮影方法です。また、タイムラプスの醍醐味は、時間と共に変化する空の色や動きです。雲の流れ、空の色(夕焼けや月の明かり)、流れ星、車のサーチライトで照らし出された山の木々、飛行機や人工衛星等も出来上がった作品に華を添えてくれます。あまり難しく考える必要は有りませんが、これから作る夜の空や風景の動きをイメージしながら構図を選んだりストーリーを考えたり結構奥が深く面白い分野だと思います。一度セットしてしまえば、星雲を撮影している横で勝手に撮影してくれるのも、お手軽でいい感じです。次回は、もっと綺麗に撮影したいです。 処理方法を書きますと言っても、まだまだタイムラプスの素人。諸先輩方のHPやVIrtual Dubのページを解読・勉強しながら作品にしてます。もっと、こんな処理を加えたら綺麗になるよっていう情報が有りましたら、コメント欄で教えてください。 今回使用したソフトは、数有る動画編集ソフトの中で、VertualDub(フリーソフト)です。このソフトには、天文画像の動画処理に必要ないろいろな補正機能(フィルター機能)が準備されています。今回の撮影中、頻繁に横切って気になっていた飛行機の軌跡も「afterimage」というフィルターで流れ星っぽい仕上がりになりました。ついでにafterimageの効果で元画像で露光量不足によるノイズも低減されちゃいました(ラッキー)。 では【ソフトの準備】【実際の撮影】【動画の処理】の順番に書いていきます。 【ソフトの準備】 VertualDub(フリーソフト)のインストール a.VertualDub(1.10.0)をダウンロードして解凍するだけ。 b.日本語化パッチ(1.10.0)を本体を解凍したフォルダー内で実行。 ※ Virsionが違うと動かないので注意。 c.動画を読み込む為の各種コーデックやプラグインのインストール。 - Xvid Codec, Divx codec, ffdshowとかを入れると動画の読み込みや圧縮が出来るようになると思います。詳細は、Webで調べてみてください。 d.各種フィルター(標準フィルターと必要に応じて追加できます。いろいろ探してみてください) - Resize: 画面サイズ調整 - Levels : レベル調整(全体の明るさ・濃度) - HSV adjust : 色調整フィルター - VirtualDub MSU Smart Sharpen Filter ノイズを抑えつつシャープ。 - Gradation Curves VirtualDub filter トーンカーブで階調補正 - Hue/Saturation/Intensity Filter for VirtualDub 色相・彩度・明度補正フィルタ - Deflicker Filter for VirtualDub 撮影画像毎の明るさを測定・補正して画面のチラツキを抑えます。 - Afterimage:光跡を追加、残像効果を追加。流れる星や流星を見やすくしたりできます。 - The Rotate filter : 画面の回転 【実際の撮影】 ◆参考までに撮影条件等を記載します。ソフトの確認用だけならは、雲の流れを撮ってみるのも良いと思います。 - なるべく明るい(f値の小さい)レンズでできれば解放(f3.5以下) - ISO感度は、高め(3200)好感度ノイズは、後の動画処理で消す。 - 露光時間(星が流れない長さ&十分な露光で)、多少星が流れても問題有りません。 ・夜間なら20秒固定でいいかな~。 ・夕方から撮影開始なら、絞り優先AE。暗くなったら20秒位で固定。 - 撮影枚数と動画時間、20秒位の間隔なら180枚/1時間。30fpsで6秒の動画になります。 - ホワイトバランス(WB)は、OFF。勝手に調整されると画面がチラツクので。 - 撮影後の画面チェックは、電池が無くなるのでできればOFFにしましょう。 - 結露に注意(出来れば、ヒーターを巻く)、途中から曇るとそれは、それで味があっていいかも・・・・ - インターバルタイマー機能付、レリーズ準備。私は、メーカー互換品を使ってます。 - ピントは、MFで遠くの街灯か明るい星で合わせ、できればテープで固定。 - 三脚は、風に煽られないように短めに。 【動画の処理】 ①撮影した画像を「連番ファイル」で一つのフォルダに入れます。 ②「ファイル」→ 「ビデオファイルを開く」で1枚目を選択(番号が飛ぶとそこまでしか認識されません)。 ③「映像」→「フレームレート」→ ソースレート調整を「変更する」に設定 → 30fps 、OK ④「映像」→「圧縮」でコーデックを選択してください。 どれでもかまいませんが、[XviD MPEG-4],[X264vfw],[ffdshow Video Codec]等。 ⑤「映像」→「フィルター」→「追加」 ※ 下記の他にもいろいろ有ります。順番に注意してください。 ・[gradation curves] →「Show Preview」:適当な時間の画像を使ってトーン調整。 ※ 色合わせの為には、Processing を「RGB+R/G/B」に設定。 ・[deflicker] :画面のちらつきを抑える。デフォルトのまま ・[resize] : 動画のサイズを決める。大きすぎても仕方がないので、(○○○○ × 768)ぐらい? ⑥「ファイル」→「名前を付けて保存」で開始されます。 こんな感じかと思います。では、参考になれば幸いです。このページを見てうまく行ったら、You Tubeにアップして、HPのアドレスにURLを記入しておいてください。 いつもクリック有難うございます。 https://youtu.be/mnL4kgvFcyc
見よう見まねで、Virtual Dubでタイムラプスを作成してみました。
初めての撮影でしたので、次回は明るいf2.8,17mmで挑戦してみます。 (今回12mm,F5.6,10sec,10フレ-ム/秒) ご指導大変ありがとうございました。 引き続きよろしくお願いいたします。
すみません。コメント入れていただいたのに気づきませんでした。
私も始めたばかりです。こちらこそいろいろ教えてください。この撮影方法、お持ちのナノトラッカーのような動かすものがほしくなりますね。 https://youtu.be/mtDb_9zaMJ4
夏の大三角を撮影してみました。
課題はまだまだ山積みですが、 引き続きご指導宜しくお願い致します。 (17mm、iso3200、9sec)
タイムラプス、動きを加えるといい感じに仕上がりますねー。やっぱりほしです。観測の時、重いけど90sも持っていくか悩むところです。
|