Sh2-155 (洞窟星雲) |
Sh2-155(洞窟星雲)は、ケフェウス座にある散光星雲で、暗黒星雲が作り出す大きな“空洞”が洞窟の入口のように見えることから「洞窟星雲(Cave Nebula)」と呼ばれています。星形成領域として知られるケフェウス座分子雲の一部で、若い恒星からの強い放射によって周囲のガスが輝く一方、濃い塵が複雑な陰影を生み出し、神秘的で奥行きのある姿を見せます。
明るいHα領域と暗黒帯が入り混じることでコントラストが美しく、特にナローバンド撮影では赤く輝くガスと黒く切り込む洞窟状の構造が際立ちます。淡い反射星雲成分も含まれており、長時間露光によって周囲の複雑なガスや塵の広がりまで写し出すことができます。派手さよりも、じっくり処理して細部を引き出す楽しみのある撮影対象です。
日本からは秋から冬にかけて観測しやすく、9月〜1月頃が好機です。NGC7822やアイリス星雲などケフェウス座の人気対象と並ぶ代表的な星形成領域で、十分な露光時間をかけることで、洞窟のような独特のシルエットと豊かな星雲構造を存分に楽しめます。